素材の基礎知識
2017/08/02
ポリプロピレン(polypropylene:PP)とは
プロピレン CH2=CHCH3の重合体。
1955年 G.Nattaがトリエチルアルミニウム-三塩化チタン触媒により高重合することをみいだした。
Nattaの重要な発見はこのポリマーがアイソタクチック構造をもつため高い結晶性を有し、
融点が高い(165 °C)ことである。
一方、バナジウム系触媒により、シンジオタクチック構造のポリプロピレンが得られる。
密度はアイソタクチック構造のものが0.91 g・cm-3でプラスチックの中で一番小さい。
ポリプロピレンは、日用雑貨、台所・浴室用品、包装用フィルム、瓶などの小型容器、飲料関係のコンテナ、
自動車・機械・電気部品等に使われる。
フィルムでは、二軸延伸フィルム(OPP)や無延伸フィルム(CPP)があり、用途に応じて使用されている。
またシートでは、クリアファイル、バインダー、クリアブック、スリーブケース、デッキケース、カルテホルダ等
中に入れる書類・物品等を保護する役割を果たしている。
他では、うちわ、まな板、テンプレート、しおり等 多用されている。
*参考文献 「化学辞典」東京化学同人