試作室
2018/11/27
3.溶着と梱包・発送
(1) 溶着
印刷されたフィルム・シートは、溶着工程に進みます。溶着は「ウェルダー加工」によって行われます。高周波ウェルダー溶着機と呼ばれる機械に金型をセットし、高周波の発振によってシート同士を溶着・溶断し、最終的な製品の形にします。
(高周波ウェルダーの金型)
ポリ塩化ビニールのウェルダー加工は、① 金型を高周波ウェルダー機にセット、② 金型の下にシートを配置、③ 金型をシートに押し当てながら高周波発振(溶着・溶断)、④ 金型を離し、⑤ シートから製品となる部分を取り出す(むしり取る)、という流れが基本になります。
① 金型を高周波ウェルダー機にセット
②・③ 金型の下にシートを配置し、金型をシートに押し当てながら高周波発振にて溶着・溶断する
④ 金型を離す
⑤ シートから製品となる部分を取り出す(むしり取る)
【補足】
ウェルダー加工での溶断とは、刃(=金型)で切断することではなく、フィルム・シートを薄く溶かし、ちぎることが出来る状態にすることです。そのため、フィルム・シートから製品をむしり取るという工程が必要となります。完全に溶かそうとすると、切断面が荒れてしまって綺麗に仕上がりません。
(余分なシートと、むしり取った製品)
(2) 梱包・発送
ウェルダー加工終了後製品になったものは、目視検査・梱包をして、発送します。PE・PP袋等に個包装し、カートン(段ボール)に一定数詰めて出荷するケースが一般的です。